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オープンアクセスをめぐって

2015年から2016年にかけても学術コミュニケーションの動向は「オープンアクセス」をキーワードとして展開した。世界的には、海賊的オープンアクセスSciHubサイト問題、ヨーロッパを中心とする科学技術振興政策の一環としての(ゴールド)オープンアクセス化への政府レベルでの取り組み、商業的出版者のさらに本格的な介入などによって、近未来の学術情報流通が「オープン化」されることはほぼ確実になっている。オープン化がデジタル化・インターネット化を前提とする以上、それが図書館の役割を抹消する方向で影響することもまた自明である。他方、日本では、政府レベルの取り組みにしても、大学におけるポリシー策定にしても、表面上は言葉が踊っているだけに印象を与えるにすぎない。オープンアクセスが、科学と学問のあり方、図書館の存在意義をどのように本質的に変えるのか、変えないのかを明らかにする。

2016年11月09日 (水)

10:00 - 11:30

第4会場

登壇者

  • 講師 : 土屋 俊 大学改革支援・学位授与機構教授